「閉塞感」と「失われた10年+2年」2003年9月5日

閉塞感。なんと暗い言葉だろうか。
別の表現を用いれば、「出口の見えない衰退に対する不安」。
しかし、これほど日本の現状を言い当てている言葉はないだろう。

まずは、閉塞感の原因から。

1.足元経済の低迷・デフレ継続 (倒産、リストラ、賃下げ)
厳しい現実の経済状況は改善の兆しはない。
右肩上がり成長が終焉し、売り上げが減り、ポストが減り、給料が減った。
回復の兆しはなく、自殺者は年間3万人を超える。
中でも、責任世代の中高年の自殺が多い。残された家族は・・・。

2.将来不安の増大 (財政破綻、年金崩壊、少子高齢化)
将来不安。国・地方合わせて700兆円の借金を抱え、しかも毎年増え続けている。
年金制度は、高齢化で支給が増える一方、払わない若者が増えパンク寸前。
少子高齢化はどんどん進み、人口総数は2007年頃から減少に移る。
果たして、将来、年金はもらえるのだろうか?
子どもたちの世代が大人になる頃、税金はいくらとられるのだろうか?

3.安全神話の崩壊 (北朝鮮不安・エネルギー不安・凶悪犯罪の横行)
北朝鮮の独裁政治体制。拉致犯罪国家。何をしでかすかわからない不安。
エネルギー不安も大きい。既に、北海(英)、メキシコ湾(米)の石油の可採埋蔵量は乏しくなってきている。長期的に石油文明を支えられるだけの埋蔵量を有するのは中東だけ。先進国もアジアも皆中東に買いにゆくようになる。中国やインドの20億人の人が、日本人並みにエネルギーを消費するようになったら・・・。日本は、今の生活水準を維持する石油をずっと調達できるのか。ますます中東の警察アメリカに追随せざるを得なくなる。
凶悪犯罪は、この10年で3倍に増加したが、一方、検挙率は約半分の50%まで下がった。安全国家日本はいずこに。子どもを安心して、遊びに行かせられない。

4.政治不信・エリート不信の極限化
政治家の堕落、官僚腐敗に大企業不祥事。国がこんな状況であるにもかかわらず、相変わらずの出鱈目ぶり。頼みの小泉改革もほぼ失敗。自民党総裁選を見れば、変革の気配も感じられない。小泉さんも抵抗勢力にかつがれてしまった。国民は、誰に期待すればよいのか。「1票」しかない無力感があきらめに変わる。

長々と閉塞感の原因について書いてきたが、出口を見つけられないまま10年(+2年)が失われてしまった。上記の原因を一つずつ潰してゆくしかない。そのためには、改革を阻む「利権構造」を壊さなければならない。そして、さらにそのために、「利権に蝕まれた自民党政権に変わる政権を作るしかない。」

改革を怠り、国民を政治不信に陥れた現職政治家(特に与党)の罪は重い。自分を当選させ、儲けさせてくれる「利権」を守るために、必要な改革を怠った、この「不作為の罪」は重すぎるくらい重い。その罪万死に値する。自分の利益のため、「国民」を考えない輩。落選させるしかない。

「利権」をもっていると錯覚させられ、「利権」政治屋の当選に一役買った有権者の罪も少なくない。本当は、キャリア官僚や一部の経営者などの特権階級以外、「利権」なんて幻なのに。(たとえ、「利権=既得権」があっても、他の多くの「利権」を維持するために、ほとんどの人は、個人の損得計算上マイナスになっているはず。)
「利権」はないが、よく考えず、業界の人などに勧誘され、正直にも「利権」政治屋に投票してしまった人や、商店街や町内会などでしめつけにあい「利権」政治屋に投票してしまった人。
そして、あきらめから投票に行かない人。
皆、被害者である。被害者は自分たちだという当事者意識をもち、立ち上がるべきである。他の被害者にも声をかけあい、国民的運動にするしかない。私たちは、もうこれ以上、未来を失うわけにはいかない。


 
 
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