『保守王国群馬で民主党が勝つために
〜55年体制における保守と革新の相克を超えて〜』2005年2月20日

新天地での新たなスタートをきって約1ヶ月が経過した。
出身地とはいえ、21年ぶりであり景色も住んでいる人も、
大きく変化している。区画整理などされているとまるで初め
ての土地のようである。昔の知識で中途半端に知っている
ことがかえってあだになることも多い。よく道に迷う。

いま、親戚、友人、知人などへのあいさつ回りをしている。
懐かしい面々に会うと、最初はぎこちないこともあるが、
数秒でなごんでくる。まれには、あまりの変貌振りで、思い
出してもらえないこともある。それでも、数分でなごむ。
同窓や同郷というつながりが安心感になっているのかもしれ
ない。

いまのところ、あいさつをしたほとんどすべての方から応援
の約束をいただいている。旧知というのは本当に有難いもの
である。広島でほとんどゼロに近いところからスタートした
経験が有難さを痛感させてくれる。

群馬は日本有数の自民王国といわれる。しかし、あいさつ回
りで感じる印象はまったく別物である。最後の切り札だった
小泉改革に裏切られ、ここ群馬でも明らかに自民党離れが起
こりつつある。サンプルは少ないが、あいさつ回りでお会い
した20人あまりの「自民党員」全員がもう次は自民党には
投票しないと発言したことは、例え旧知の小生を面前にして
のリップサービスが多分にあるとしても、自民党液状化現象
が起こりつつあると考えても大きくははずれていないだろう。

次回選挙で自民党を見限る層は、今の今まで自民党が好きだ
った層であり、どちらかといえば、民主党は好きになれなか
った層である。何人かとじっくり話してみて感じるのは、こ
の層の方々は徹頭徹尾「保守」であり「現実主義者」だとい
うことである。話していて、旧社会党的な教条的なイデオロ
ギーや理想主義に嫌悪感を感じる層であるとも感じた。

民主党はイデオロギー政党ではないと言ってみても仕方ない。
保守層の感性であり、残念ながら否定することはできない。
否定すれば、既存の支持者だけを匿う共産党や社民党のよう
な一部政党・仲間政党になってしまう。
いかに保守層に受け入れられるか。政権交代を目指す民主党
として十分な準備をしなければならない。

民主党群馬は、どちらかと言えば、旧社会党の基盤を受け継ぎ
中道層を巻き込みながら支持基盤を拡大してきた。すでに民主
党支持の左派系革新層の方にとって、保守層を受け入れるのは
、考え方や発想の違いなどが大きく、苦痛な面もあるかもしれ
ない。左派系革新層の先達と話をすると、そのことを痛感する。
自由主義的空気に違和感を覚える方もいるであろう。

しかし、小選挙区を勝って政権交代に持ち込むためには、保守
層も受け入れるしかない。しかも、群馬をはじめ、民主党が勝
てなかった地域ほど、より多くの保守層を受け入れなければい
けない。この群馬3区は社民党候補も立候補するので、さらに
保守層から支持が重要となろう。そして、こうした保守王国で
勝たなければ、政権交代はできない。民主党に期待している多
くの無党派有権者を裏切らないためにも重要なことである。

自民党離れを起こしつつある「変革を望む利権のない保守層」
をいかに取り込むか。「中道から左寄り中心のこれまでの支持
層」と、「変革を望む利権のない保守層」のどちらを中心にす
るということではない。政党としていかにバランスをとって
ゆくか。
小生は、確かに、いわゆる保守系候補者であるが、保守層
を重視するというつもりはない。バランスをとりたいだけで
ある。自民党型利権構造を破壊するために政権交代したいだ
けである。

無党派支持者が言う。「今は右も左もない。とにかく自民党を
倒幕してくれ。右左はそれからだ」 その通りだと思う。

遅れて自民党離れを起こしつつある、かつては頑迷にみえた
保守層が崩れている今が大事だからこそ、風通しのよい、開
放体系の民主党を創造したい、と考えている。