|
3月31日、前原代表が辞任を表明した。
昨年9月の衆議院選挙に大敗して、前原体制で新しい風を起こすため党再生を託した代表だっただけに、残念というしかない。
こじれてしまった「偽メール問題」の局面打開には、ここまで来たら代表辞任しか方法がなかった、進退窮まれりという状況だったのだろうが・・・。
結党8年で9回目の代表選になるという。自民党が小泉総裁ひとりの間に、5人目の代表である。2002年鳩山代表が自由党との合併問題で引責、2004年菅代表が年金未納問題で引責(後に厚生労働省側のミスが判明し引責事由は解消)、2005年岡田代表が衆議院選挙の大敗で引責、そして2006年前原代表がこのたび引責。任期を全うした代表はいない。
マスコミでも批判されているが、代表を引責辞任という形でコロコロ替えるのはどうなのだろうか。犯罪を犯したわけでもない代表を、一度は選んでおいて気に入らない、肌が合わないからと言って辞任に追い込む体質はやはり問題である。今回も、窮地にある前原代表をサポートする姿があまり見られなかった。わずかに渡辺国対委員長と河村衆議院議員くらいしか見えなかった。足を引っ張るとまではいかないが、渡辺国対委員長が言っていた「しゅうとの嫁いびり」的なものを感じた国民は多いのではないだろうか。
民主党が立ち直り、国民に自民党に代わる選択肢を示せる政党になるためには、この体質問題をクリアし、旧政党や出身塾を引きずった「肌合い主義」から脱却しなければいけない。次の代表も同じ轍をふむことになれば、国民の信頼を完全に失うことになるだろう。小沢前代表が本日会見したように、民主党は本来の使命のために何をなすか、党所属国会議員・公認候補者・地方議員ひとりひとりが心のなかでよく考えるべきである。
本格的な代表は9月にじっくり選ぶという割り切りもあってよいではないかと思う。その間、暫定体制をつくり、どうしたら党を立て直すことができるか、外交・安保・経済などの基本政策と並んで、この体質問題についても先送りせず徹底的に議論し、腐敗などの膿があれば膿は出し切り、国民に信頼される強い体質を作ってゆく必要がある。それができなければ、寄り合い所帯でやってゆくのは不可能だろう。そのときは、解散を覚悟するしかないと思う。国民に「覚悟」を示すときである。
|