『これからどうする小沢民主党/補選勝利をどうつなげるか』2006年4月24日

千葉7区補欠選挙で、わが民主党の太田候補が勝利した。
つい2週間前までは、偽メール事件の影響で選挙にならないのではないかと危惧されていた。4月7日の小沢代表就任で一気にムードが変わった。その後は、陣営の頑張りもあり勝利を手にした。

補選では、投票率が上がらず、通常は組織力のある自公連立に有利とされる。50%以下の投票率の補選で勝利したということは、公明票を除く自民対民主ではどのくらいのスコア差になったのだろうか。詳しい数字はわからないが、大きく水をあけることができたことは間違いない。それだけ政治の空気が変わったことが影響したと考えられる。

さて、問題はこれからである。
どのような戦略を立てるのか。

まずは、人口減少高齢社会を日本がどう生きるのかの明確な国家ビジョンを示したうえで、
自民党では長年のしがらみ関係があって官僚利権は変えられないんだということをあらゆるメディア・手段を通じて訴えてゆくとともに、不信をもたれている政権担当能力について、その不信を払拭する努力を継続してゆくことで、党自体がもつ独特な体質(反民主の方には感じるもの)の改善を急ぐ必要もあろう。

そして、そのためになすべきことは何であろうか。政策的なこととは別に体感的な意味での自民党と民主党との違いをくっきりと印象づけることが重要である。

(1)不正を許さない姿勢を明確にする。
-日歯連1億円事件、耐震偽装、談合・天下り問題への厳しい追及。
   -メール問題での、民主党側の敗北に終わったメールの真実性ではなく、
あいまいで終わった自民党とライブドアの関係についての事実の徹底調査を今こそ行うべき。
(2)民主党自体の改革を断行する。
-腐敗からの決別宣言。
(3)他党や自民党の反小泉と積極的に協議し、政界再編ムードを高める。
-小沢代表ならではのイメージ確立。
(4)小沢代表の豪腕イメージを維持する。
-国民の期待はイメージチェンジした小沢代表でもあるが、
実は、どこかで小沢代表の「豪腕」に期待している。
(5)小泉政治がパフォーマンス政治であり、みせかけの改革であったことを暴露する。
-この5年間で国民の生活は、いかに負担が増え、将来性を失ったのかを、
      具体的数字を挙げて報告する。
(6)政権担当能力があることをアピールする。
-過去の野党イメージからくる経済、外交、防衛に対する不得手感を払拭するため、若手政策通や財界応援団や保守系評論家などを積極的に活用してゆく。
(7)公務員・行政改革で、自民党以上の大胆な提言を行う。
-財政再建および将来世代へのつけまわし減少のための国家リストラの推進。
-官公労との癒着を指摘され、失敗した苦い経験は生かすべきである。
   明確な国家ビジョンに基づくリストラであれば、公僕でもある多くの公務員にも理
解いただけるはずである。(個々の公務員が悪いわけではないというメッセージは
必要。)
(8)不公正の典型である天下り禁止の強い姿勢を示す。
-自民党ではできない、小泉改革でもできなかった利権の本丸に切り込む。

そして、国家ビジョンのある具体的な政策を提言する必要がある。小生としては、国家としての安全保障をどうしてゆくのかを、エネルギーや食糧の安全保障をも含めて提言していただきたいと思う。もちろん、「イデオロギー」ではなく「現実の政治」として政策立案する必要がある。

また、右肩上り成長が見込めなくなり、将来不安が高まるなか、その不安を払拭するための経済構造改革をどうしてゆくのか、大胆な国家リストラによる徹底的な歳出削減を前提に、税制・年金・医療の一体改革の方向づけをする必要があろう。地方分権政策への道筋も併せて、或る程度の時間をかけて、ステップにわけて説明する必要があろう。一気に改革されることに抵抗感をもつ方に理解いただく必要がある。

国家ビジョンと関わらないところでは、細かな政策について自民党と一緒のものがあっても構わないと思う。むしろ「何でも反対」にならないようにすべきである。そうした政策の同一性と継続性が担保されることによって、民主党への安心感も生じるし、自民党でも民主党でもよいという人が増えることも期待できる。

いずれにせよ、民主党にとっては今が勝負。
小沢新代表に大いに期待したい。