柿沼正明が考える『政権交代』
声を、チカラに。
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政権交代とは権力の癒着・腐敗・堕落をなくすこと。 +
「あらゆる権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対腐敗する。」これは英国の歴史学者アクトン卿の言葉ですが、どんな政治権力も長期化すれば必ず腐敗することは歴史が教えているとおりです。
そのことを学習した結果、生まれたのが、人間の英知としての民主主義でした。そして行政権力の監視をする装置として、議会制度をつくり、政権交代可能な仕組みである選挙制度を作りました。ところが、日本はなかなか政権交代が起こりづらい。過去、大きな政権交代は2度起こっています。明治維新と終戦です。しかし、いずれも外国人によって強制的に起こされたものです。
今回の衆議院選では、日本人自身によるはじめての本格的政権交代ができるか否かが試されることになります。 -
なぜ今、政権交代か +
明治維新以来今年で140年。維新からの藩閥政治がだいたい60年で軍部政治に変わり、その軍部政治20年をはさんで、いま自民党官僚政治が終戦から60年たちました。この間、自民党と官僚を中心とする権力構造、政治行政システムはもう制度疲労を起こしてしまっています。だから、「消えた年金」(最近では消された年金)、「汚染米問題」、「防衛庁汚職」、「居酒屋タクシー」など、行政権を握る官僚は腐敗と堕落でガタガタなのです。
一方、国民から権力の監視のために選ばれた議会の与党である自民党はその官僚機構をチェックできない。
消えた年金が発覚したとき、追及する民主党の長妻議員に対して当時の安倍首相は「国民の不安をあおるのはよくない」と答弁したのを覚えている方は多いでしょう。自民党という政党が国民の側ではなく官僚の側にいることをこれほど明確に示している例はないと思います。
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自民党はなぜ、腐敗・堕落した官僚権力を監視できないのか。 +
自民党と官僚は60年もの長期間、権力の座にある間に同体化してしまったと言えます。官僚の「天下り」を自民党が認めるかわりに、官僚は自民党議員には「利権」(票とカネ)を認める。 それに双方の腐敗行為に対する情報の独占・握り潰しも加わる。相互に依存しあっている自民党と官僚は、自民党議員の世襲によって継承されている。親の代に世話をし世話になった官僚との関係は続くのです。 いまや自民党議員の半数が世襲議員であるわけで、官僚に親子で世話になっている自民党議員から官僚腐敗の追求が行われることはないのです。
自民党政治と官僚支配の長年の貸し借りは非常に強いものがあります。自民党がいくら「改革」と叫んでみても、基本構造である官僚支配は絶対に崩せないのです。だから、腐敗は続くのです。
自民党政治というのは、「国民本位」ではなく「官僚本位」なのです。国民のためではなく官僚のための政治なのです。だから10年以上前から問題になっている「天下り」でさえ一向になくなりません。自民党は官僚をコントロールするどころか、官僚にコントロールされていると言っても過言ではないでしょう。興銀時代一緒に仕事をしていた官僚の言葉が忘れられません。「国会議員なんて政策なんて作れないし予算書だってまともに読めない。我々の政策のスポークスマンであればいいんだ。」
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官僚支配のままで日本はどうなる。 +
官僚支配というのは官僚が財布と許認可と情報を握るということです。私は興銀時代、官僚と仕事をしてきたし、大学の友人に官僚がたくさんいるのでよくわかるのですが、彼ら官僚は「国家の財布」と「許認可権」と「情報」を握り続けることがいかに重要かをよく知っています。それが権力の源泉ということを。蜜月関係にある自民党と組むことで、この3種の神器を握り続けているのです。
財布は予算です。予算といっても税金を中心とした約80兆円の一般会計に加えて、年金や健康保険(医療)などの180兆円の特別会計と一体で考えないといけないんですが、国会が審議するのはこの一般会計だけなのです。あとは官僚が好き勝手に使ってしまう。特別会計の中で特殊法人や認可法人をつくり、そこに天下りする。そこに予算を垂れ流す。 この60年の間に5万社もの法人をつくり、役所から無競争の随意契約で年間何十兆円もの収入をあげ、さらに年間13兆円もの補助金を得ているのです。税金やら保険料やら補助金で無競争で食っていける法人に、自ら天下りをし自分たちの所得を得ているんですから、何をかいわんやです。このままでは無駄遣いはなくなるはずがありません。
許認可権はわかりやすいでしょう。役所の窓口で、あーしろこーしろと言われたことがある人は多いと思います。そのあーしろこーしろが許認可権です。何か役人が偉く見えたりする。民間人は当然へりくだる。これが権力。この権力のために、民間でも天下りの役員を受け入れようとするのです。
次の情報。国家のあらゆる情報が官僚機構に集まります。カネがどう使われているか、年金がいくら消えているかの情報も官僚が握っています。だまっていたらいくらでも情報の隠蔽はできてしまう。消えた年金も、民主党の長妻議員が追求しなければ、官僚にとって「不都合な真実」として永久に表に出てくることはなかった可能性が高いのですから、恐ろしい話です。
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民主党なら、腐敗した官僚支配を終わりにできる。 +
いい意味で民主党は野党です。官僚との貸し借りがありません。だから、国民を顧みない「腐敗した官僚権力」を遠慮なく剥奪できるのです。国民が選んだ国会議員によって、国民のために権力の仕組みを変える、これが政権交代なのです。
そのためには、官僚支配の構造・仕組みをあらゆる方向から壊してゆく「力」が必要です。その「力」を、選挙によって、国民の皆様が民主党に与えてくだされば、確実に腐敗した官僚支配の仕組みを終わりにすることができます。その「力」をいただくことで、俗に『壊し屋』と言われる小沢代表の「豪腕」はさらに力強いものになります。
今まで何年も隠し続けてきたきた腐敗が表に出るようになってきたのも、この仕組みが終わる前兆です。官僚の中にも、このままでは日本が危ないと思っているまじめな方がたくさんいます。そうした方々とも手を携え、これまでの腐敗を暴き、膿を出し切ることで、新しい日本にチャレンジしていかなければ、この国に未来は無いと信じます。
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政権交代で、わたしたちの生活を守る。 +
いま、政権交代への機運がかつてないほど高まりつつあります。さすがに、このままではマズイと気づいた国民の方が増えてきています。 そのことを普段の活動の中で痛切に感じます。小泉改革を信じてきたけれど、何も変わらなかった、むしろ社会保険料や減税の廃止、年金受給の減額で生活が苦しく、格差社会になったと感じている方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
小泉改革は、官僚と世襲議員とそれに連なる利権をそのままに、国民に負担を押し付ける形で改革をしました。あたかも能力と努力で勝ち組・負け組が決まる社会に変えなければ日本は生き残れないと宣伝しました。しかし現実には能力や努力ではなく「利権」をもつ人が勝ち組になり、負担を押し付けられた多くの人が負け組に押しやられ、格差が拡大したのです。
地方の中小企業や商店主、農業はそうやって破壊されてしまっているわけです。いま多くの方が、特に地方の方が、気が付きつつある。従って、次の総選挙はかつてない血みどろの戦いになるでしょう。利権を守る側も必死なのです。
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守る側は何をしてくるでしょうか? +
何でもしてくるでしょう。まともな自民党の方々も自分たちでは官僚支配の政治経済構造を変えられないことを知っています。だから、どうごまかすかを考えるわけです。9月の総裁選がその良い例です。
汚染米が発覚し、リーマンブラザーズが倒産し、改ざんによって消された年金が出てきても、結果のわかっている茶番の総裁選を行う。自民党の目論見は外れましたが、マスコミをにぎわせ、国民の関心を集めようとしたわけです。総裁選の勢いと、麻生首相就任当初のご祝儀で支持率が高いうちに解散し、生きながらえようとしたのは周知の事実です。国民のことより自分のことが大事なのです。
多くの国民は、安倍、福田と二代連続の政権放り投げと、その後の国民生活の辛苦を放り投げてのパフォーマンス総裁選を決して忘れはしないし、もうだまされません。
小沢代表が代表就任の決意で述べたように「国民は生活を投げ出せない」のですから。




